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フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛を込めてのregencyのレビュー・感想・評価

2.5
詳細レビュー↓
https://cinemarche.net/comedy/fishermans-arasuji/

イギリスに実在する漁師によるコーラスバンド「フィッシャーマンズ・フレンズ」のデビュー過程を、実質的主人公となる彼らのマネージャーの恋愛ドラマを絡めて描く本作。最初こそ漁師とバンドがイコールでつながらなかったが、考えてみれば日本にも漁師の経歴を持つ鳥羽一郎がいるぐらいだし、海の男と歌は惹かれあう運命なのかもしれない。
観ていて改めて思ったのは、イギリス人はホントに酒好きなんだなということ。その拠点となるパブの重要性を盛り込んでいるあたりも、いかにもというか。港町の人間は気性が荒いという認識も、万国共通で面白い。
難点は、バンドにもマネージャーにもこれといった乗り越えるべき障害がない点。バンドメンバーに敵愾心を抱くようなライバル的存在もいないばかりか、デビューするまで結構スムーズだったりするので、ドラマ的に弱い。一方のマネージャー側にはそれらしき人物がいるのに、大して活躍しなかったのも消化不良。
スポーツ物ながら似たプロットを持つ『クール・ランニング』が良く出来ていたのは、ジャマイカのボブスレー選手とそのコーチ双方に障害となる人物を配置していて、彼らと対峙することがそのまま克服→成長となる構成にしていたから。フィクションを加えるのなら、恋愛要素よりもその辺りを練ってほしかったところ。
でも日本と違い、海外には非イケメン中年男性が主役の映画が当たり前のように作られる土壌があるのが素晴らしい。
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