Mpoppins

リチャード・ジュエルのMpoppinsのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
4.0
まず、冤罪恐るべし。
国家権力恐るべし。
今のネット社会で同じことが起きたら…
自分や家族や友人があの立場になったら…
恐ろしい話です。


で、静かではあるが良い作品でした。

人が良すぎるが故にどんどん怪しく見えてくる主人公。

昔のクセ強めのイメージが消えないせいで、本当に信用していいのかわからないサム・ロックウェル(笑)

信じたいけどどんどん嫌な奴に見えてくるジョン・ハム。

まさに渦中のど真ん中にいる息子を終始信じ続ける母、キャシー・ベイツ。最初から最後まで愛情いっぱいのキャシー・ベイツ。素敵でしたぁ。
予告で見た記者会見のシーンも良かったけれど、息子がどんどん犯人像にちかづけられ、これからどうなってしまうのかえもいわれぬ不安に押し潰されそうな状況で、涙ながらに『どうやったらあなたを守れるかわからない』(だったとおもう)という言葉にどんなときでも息子を守ろうとする母の愛にグッと来ました。

エンディングの控えめな音楽もじんわりクラリネット(オーボエかも?)やトランペットや弦楽器たちの音色もすごく良かったです。

映画館で観て良かった。
Mpoppins

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