バナバナ

ひとつの太陽のバナバナのレビュー・感想・評価

ひとつの太陽(2019年製作の映画)
3.7
台湾映画です。

いきなり障害事件から始まる。
アーフーを虐めていたオレンという男に仕返ししようと、アーフーとツァイトウは盗んだバイクで出掛けたのだが、まさかツァイトウがあそこまでやろうとは。
映像がかなりショッキングなので、苦手な人はここで引くかも。
ジェンフー家の次男アーフーはその件で、厳格な父親からも少年院に入って反省してほしいとのことから、少年院に入ります。

特に事件を起こしたのはツァイトウの方なので、アーフーはツァイトウの腰ぎんちゃくだったのかと思ったら、少年院での様子を見るとそうでもないんですよね。ちゃんと自分を持っていて、しっかりしている。
その後、実家にアーフーの妊娠した恋人が現れたりなど色々なことが起こるけど、アーフーは1年半後に少年院を無事出所し、結婚した恋人と実家に住み、真面目に働き出すまでが前半。

そして後半からは、後から出所してきたツァイトウが、アーフーを悪の道に引き摺りこもうと付きまとい始めます。
このツァイトウってやつがほんと危ない奴で、賠償金の話も自分がやったからでしょ。こういう他罰思考のやつが、煽り運転とかもするんだよね。
日本だと犯人が民事訴訟で負けてもすっとぼける事が多いみたいだが、台湾みたに差し押さえまでして欲しいくらいだわ。

アーフーがいつも比べられて嫌いだった優秀な兄は、アーフーの方が陰に居られて羨ましい的なことを書いてましたね。
父親の期待を一身に受けていたのがプレッシャーだったのかな?

母親は夫に、あなたはいつも子どもたちに厳しいだけで手を差し伸べなかったと怒っていたけど、偏屈なお父さんも、後ろ姿だけでピーンと来たんですもんね。
やっぱり長男次男を彼なりの方法で愛していたんでしょうね。
でも、お父さん、アーフーにはあんなに厳しかったのに、自分は責任取らないの?と思ったけど(苦笑)。
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