ちくわ

夏時間のちくわのレビュー・感想・評価

夏時間(2019年製作の映画)
5.0
理想と現実のギャップに苦しんで、折り合いをつけながら生きていかなきゃと自分に言いきかせても、本当に辛いときには泣いたっていい。家族がみんな揃わない中での食事で我慢できず泣き出してしまったオクジュに全部もっていかれました…

世代によって家族の在り方というのはどんな国であっても違ってくるはずだけど、家族で食卓を囲むことだけはずっと変わらない。そこに家族の意義を見出して泣いてしまう彼女の流した涙がとても綺麗だった。他のどの映画よりもリアリティがあって、人間臭くて、心の奥底に大事にしまっておきたくなるような作品だった。劇中何度か流れるメロウな曲もオクジュの心情に寄り添っていて心地よい。紛れもない傑作。
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