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ジェントルメンのhasomoのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
3.6
近所の劇場で公開されていなく鑑賞できなかった、"ガイ・リッチー"作品の『ジェントルメン』をようやく鑑賞!

■感想
①ガイ・リッチーらしい時系列構成とテンポ
『コードネーム U.N.C.L.E.』や『キャッシュトラック』の様に時系列を意識した構成に。

ストーリーは、ミッキーがバーに訪れるシーンから始まり、ミッキーの背後に何者かが現れ、銃声が聞こえた瞬間、次の場面へ移り、銃声が聞こえたシーンに向かって話が進んでいく。銃声のシーンの回想まで辿り着いたら、その後のストーリーを描くと言った構成。

過去のある時点からストーリーが始まり、ある時点に到達するとその後のストーリーを描いた構成である『キャッシュトラック』と似た構成になっていた。

説明不足のまま話が始まるだけでなく、情報量の多い回想がサクサクとテンポ良く進むので、正直言うと最初の50分くらいまで、理解できず意味不明状態だったので退屈だった。

しかし、50分くらい経った時に、ストーリーの点と点が結びつき、徐々に理解できる様になり、エンディングを迎えた時は「そういう事だったのか!?」と9割は理解。

「さすがガイ・リッチー!」と感心したが、登場キャラが多く、頭の中の整理が追いつかないので、あらすじやキャラの相関はある程度予習してから鑑賞した方が良いかも。


②スーツ姿の紳士(イケオジ)達が最高
ある意味この映画はスーツ姿の紳士(イケオジ)を拝むためのものでもあると思う。

残忍だけど妻を愛するミッキー。そのミッキーに使えるレイ。ロバート・ダウニーjrに寄せた悪どい探偵のフレッチャーなど、マシュー・マコノヒー率いるイケオジ軍団がスーツ姿を纏う姿には見惚れてしまう。

終始スーツを纏う姿には「これが英国紳士か!!」と惚れてしまった。


③頭脳戦>>>ド派手なアクション
正直、これは予想外だった。
『コードネーム U.N.C.L.E.』や『キャッシュトラック』では時系列に加え、アクションもあってので、今回は紳士達のカッコ良いアクションシーンが観れると思ったが、アクションシーンはほぼ無し。
あると言っても、鬼ごっこや銃を撃つだけのシーンのみで、格闘や銃撃戦と言ったドキドキハラハラのアクションシーンはなし。

しかし、頭脳戦は豊富。
一流の紳士達が騙されない様に一枚も二枚も上回って行動するが、それには拍手をしそうになった。

真摯なイケオジのアクションシーンを観れなかったのは残念だが、頭脳戦は理解できると面白いので、是非チェックを。


■まとめ
細かい説明はあるが"ガイ・リッチー"特有の時系列構成と言うこともあり頭が追いつかない。
しかし、ストーリー中盤まで進むと全体像を理解でき、スッキリできたので作品全体としては良かったかも。
個人的にはイケオジのスーツ姿も見れたので満足でした!
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