ねむ

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のねむのレビュー・感想・評価

4.0
44)初の舞台挨拶付き上映
原作未読、アニメを半年前に観終わったくらいの私ですら『何枚描いたらこの動きになるんだろ…』と思った。
1秒とか1分の間でも緻密が過ぎる。

そして相変わらず心情をセリフでよく喋るなぁという印象はあったものの、炭次郎達がお喋りな分煉獄さんのキャラが際立って笑う場面と深刻なシーンの緩急が凄かった。
劇場はコロナで死にかけた映画館を救ったなと実感するほどの満員御礼。
途中でトイレに中座する時視界を遮らないよう腰をかがめていく親子達。
こういう映画はこうしてTVの大画面を大家族で観るような風情でも集中が途切れない謎。

煉獄さんパパはどうしちゃったんだろうね。原作ではハッキリ描かれているのかな?
煉獄さんのブレないとこや自分や相手の奥底を見つめる目は母から受け継いだんだな。
そして血がつながっていなくてもその心は次の世代に引き継いでいかれるのかー。
何を伝えられるのか、何を受け取るのか、劇場に沢山観にきてる子ども達も沢山感じて生きていくのかな。

メッセージ性の高いアニメーションの名作がこんなに生まれ続けている日本で、社会が不穏に変化していくことを私達は黙って見つめてきたけど
鬼に立ち向かう炭次郎みたいに自分にさえ刃を当てて協力しながら考えながら目覚めて行動しないといけない。

追記
炭次郎役・花江さんのトーク力の高さよ。
キャラ同士ほんとに仲良しなんだろうなとニワカの私にもよく伝わった。

追記2
予告で流れる泣きドラの内容がなんか今の価値観にそぐわなくなってきてるのを感じつつこれを令和の子どもがまた観るんだよなー…と微妙な気持ちに。
幸せって『してあげるもの』なんかなー。
ねむ

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