まめまめちゃん

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のまめまめちゃんのレビュー・感想・評価

3.8
ストーリーとしては実に中途半端なのですよ。物語の途中を切り取ってるんですからね。なんでこの強烈なビジュアルの人が列車に乗ってお弁当食べてるのかもよくわかんないんです。あ、予習はほとんどしてないです。コミックを3巻まで読んで、これがずっと続くの?と聞いて、うんと言われてやめたクチです。

しかし炭治郎が終盤に森に向かって何かを叫ぶシーンで、私は気づいたら泣いていました。泣くつもりじゃなかったのでマスクがビチョビチョになってヤバかったです。
どんなに頑張っても人はいつかは死ぬけれど、その命が尽きるまで頑張り続けるんですよ、それこそ細胞レベルでは生きるとは戦うことと言ってもいい。そんなたくさんの人間がいて、病や事故や世の中の不条理から少しずつ前進しているのだなと、煉獄杏寿郎の姿を見て思いました。

それ以上に観客に泣かせようと過剰な演出があったように思います。きっと伝わると思うし伝わることが大切であって、泣かせることが目的ではないのだろうに。

鬼のおどろおどろしい表現や殺陣のアクションは本当に素晴らしかったと思うし、鬼や柱の表現と主人公らの作風が可愛らしく対比的で、そのバランスがいいなと思いました。同じ製作会社の作品Fateも見たくなりました。