リラリオ

グッバイ、ケイティのリラリオのレビュー・感想・評価

グッバイ、ケイティ(2016年製作の映画)
4.7
男にうつつを抜かし働かねぇゴミ母と暮らすケイティ17歳。
ダイナーで働きつつ、街の男に体を売り生活をしている。夢のサンフランシスコ移住のためにコツコツと貯金もしております。
ある日、自動車工場のニューフェイス前科持ちブルーノに一目惚れする。
めでたくブルーノとドライブデートをすることに。車は修理中のオープンカー。ビール飲み、カーセックス…客の車でやりたい放題。
恋する乙女は止まらない。夢のサンフランシスコ移住計画に、ブルーノも一緒にがプラスされる。

絶好調のケイティだが、ゴミ母に家賃代を使い込まれベッド下サンフランシスコ貯金から家賃半分を払うことに…
そこから負のスパイラル…ゴミ母に隠していたサンフランシスコ貯金がバレ、ブルーノには売春していることがバレてしまう。そして売春客の子供(ダイナーのバイト仲間である)にその現場を目撃されるという大惨事が起きる…

まだまだ惨劇は続きます…ブルーノのために体売りを廃業するが…おめぇうちの父親誘惑したな!くそビッチがと売春客娘から嫌がらせを受ける。ブルーノの働く自動車工場整備士にはレイプされる。そして整備士はブルーノに「タダなのはお前だけじゃないぜ」とイキり、レンチでぶん殴られる。
怒りMAXのブルーノはまた客の車を拝借してダイナーへ。ひと暴れしケイティを連れ出す…娼婦に愛などない!と吐き捨て、自力で歩いて帰れよ置き去りの刑に処す。(ちなみにこの後ブルーノは車を盗み、お楽しみ真っ最中に御用となりました)
歩いて家に帰ると大家が残り半分の家賃払えやと激おこ。
またサンフランシスコ貯金から払うことする。家にはゴミ母おらず。そう…サンフランシスコ貯金がゴミ母にバレてしまった時、こうなることがわかっていた…ゴミ母、大事なサンフランシスコ貯金と共に消える…
ダイナーに行くとレジ金を盗んだ濡れ衣を着せられる(盗んだのもチクったのも売春客娘の仕業)ケイティは罪をかぶり自ら辞めることに。(忘れちゃいけない。ダイナーオーナーのオバチャンは最後までケイティを信じ辞めんでええよとめちゃいい人でした。)
家も職も金も恋人も(あとクズ母も)全て失ったケイティ…それでも前を向いて歩いていくのでした。

もう~!!酷すぎるよぉ!!ケイティ…不憫だわ…
ダイナーのオバチャンと客のトラックおじちゃんだけいい人で…警官も教師もみんな17歳の体を…どういうことよ…
無慈悲な街とゴミ母から抜け出すため必死こいて貯金をし頑張る17歳、やっと愛を見つけ夢を叶え幸せになれると思いきや急転直下、全てを失いこれからどうなるのよオーマイガーな映画でした。
マジ名作でした。グッバイ・リチャードも面白いみたいなので観てみよっと!
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