リラリオ

Incident by a Bank(英題)のリラリオのレビュー・感想・評価

Incident by a Bank(英題)(2010年製作の映画)
4.6
リューベン・オストルンドの短編映画。
実際にストックホルムで起こった事件をオストルンドワールド全開で再現 笑

銀行前の通り→卒業パレードのトラックが祭り騒ぎの若者たちを乗せ、騒がしく通り過ぎていく→待ち合わせをしていた男性二人が話をする→「見つかったか?」→「あった…誰かが捨てたかと思った」→「どこにあった?」→「シートの下!アブねぇ~見逃すとこだった…あれ?スマホどこだ?」→「…今日はいい日だな~」→スマホを探していた男が何かに気づく→「おい!見ろ!アイツらスキーマスクつけてんぞ…強盗?ヘルメットの下から白いのがはみ出てる…」→少し離れたところでバイクを停車させた怪しい2人組の男を発見する→「ほんとだ…マスクしてる。マジで銀行強盗するつもりなのか?」→「わかんね…」→「でも強盗のマスクって普通黒じゃね?耐火性のレーシングマスクみてぇだけど…」→「…あれ、ただの原付だぞ…」二人はスキーマスクをつけた男たちを見つめる…

「何してる?」→「ビニールが絡まってる…」→「早く取れ!」→一人の男がバイクの後輪に絡まったビニールを取ろうとする→が、なかなか取れない→「取れね…」→「引きちぎれ!」→「取れね…もういいから行け!」→男たちは、ビニールが絡まったままのバイクに乗り、銀行の入り口へ移動→「アイツら…何するつもりだ?」→「マジかよ…」→スキーマスクをつけた男たちは銀行の中へ入って行く→「なんてこった!!」→「ほら、言っただろ!」→「アイツら銃持ってんぞ」→「マジかよww」
スキーマスクをつけた男たちはやはり銀行強盗だった…

「キャァァー!!」→銀行の中から悲鳴が聞こえる→「警察呼んだほうがよくね?」→とは言うものの、通報する気ゼロの二人→しばらくすると強盗が銀行から飛び出してくる→強盗は、辺りをキョロキョロ見渡す→「ん!?なんだ?」→「おい!あっちだ!!」→強盗は隣にある銀行へ入って行く→「マジかよww」→野次馬が集まってくる。

「キャァァー!!」悲鳴と銃声→「キャァァwww」そしてお祭り騒ぎの若者を乗せた卒業パレードのトラックが銀行の前を通りすぎていく→銀行前を掃除していた清掃員のオヤジが強盗のバイクを倒し、逃亡の妨害工作→が、誰も警察に通報せず→「突っ立ってる場合じゃねぇな…お前、撮影してんの?」→「奴らを撮ってる」→「もっとズームしろよ!」→「できねぇんだよ…ズーム機能あるはずなのに…俺、手震えてる…」

固唾を呑んで見守る中、強盗の一人が銀行から出てくる→倒れたバイクを起こす→清掃員のオヤジの足元に向け、威嚇発砲→オヤジは柱の影に隠れる→「あっちいけ!ぶちのめすぞ!」→バイクのエンジンをかけ、逃げる準備→もう一人の男が銀行から飛び出してくる→「早く行くぞ!!」→警備員が追いかける→バイク遅っ→一人はバイクを降り、走って逃げる→バイクに乗った男は秒で捕まる。

強盗を取り押さえた警備員→銀行から人がわらわら出てくる→銀行員らしき男性が警備員に話しかける→「手伝おか?」→「下がってください!」→強盗「俺はなんもしてねぇ!」→「ほんとか?じゃあ、この銃はなんだ!」→「銃なんか持ってね!」→「お前のじゃねぇのか?」→「俺のじゃね!」→警備員が銃を取り上げる→野次馬が集まる→「下がってください!」→警備員は応援を要請。

一部始終を見ていた二人→「まさか…こんなこと起きるなんて信じられんわw」→「もう一人は逃げたな…」→往生際の悪い強盗「俺なんもしてねぇ…」→「なんてこった…」→「見て!なかなかの映像だ」→「大事なとこ撮れてた?」→「全部は…でも…」→「今ズームできんじゃん!」→「8万画素あるのに…こん時だけピンボケかよ!」→「つうか、もう行かないと!お前、どうやって行くか知ってる?」→「クソ…マジこのスマホ、ガラクタだわ…結構高かったのに…」
男たちは、スマホの画質をディスりながら、目的地へ向かう。
取り押さえられても暴れる強盗…
そしてその前を卒業パレードのお祭り騒ぎトラックが通り過ぎていく…

超~お間抜け銀行強盗とクソ傍観者の話 笑
日々進化する携帯とSNSの普及により、人命よりも決定的瞬間を優先する野次馬スマホ撮影隊が大量発生…マジ現代の闇っスね!
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