Tyga

ファミリー・ネストのTygaのレビュー・感想・評価

ファミリー・ネスト(1977年製作の映画)
3.8
部屋さえあれば……。
罵り合いとゲームと世間話と喧嘩が同時並行で進んで、人の顔のアップがぐるぐる回ってく冒頭の長めのシーンと、遊園地のシーンは楽しかったが、それ以外はずっと不快指数が高めの映画だった。

公営住宅の窓口の人にもイラッとしたが、あの人はあの人で延々同じことを色んな口から聴かされてることを思うと、そりゃ心閉ざしてなるべく期待させないようにした方が精神衛生上もいいよと思った。
社会システムが間違ったら(間違ってなくても)代償を払わされるのは、こういうギリギリで生きている人達なんだろうなと。国のエンブレム(?)の修復シーンが印象的。

モラハラガチキモ舅(a.k.a家父長制お化け)が最後幸せそうじゃなくて、心底よかった。もっと悲惨な目に遭ってくれという気持ちしかない。
「俺は全然暴力も振るわない。殴ったのは6年間で2回だ」で、苦笑してしまった。まあ、殴ったこと認めてる分だけいいのかもしれないけど、2回って言ってるやつは5回はやってそうだし、何より序盤で最低なことをしたやつだから、100回くらいやってたとしてもおかしくない。
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