Ltechnique

カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇のLtechniqueのレビュー・感想・評価

5.0
原作を大幅に書き換えて、ラブクラフトらしからぬ、家族の絆や、女の子などが出てきますが、まごうことなき、ラブクラフト。
コズミック・ホラーをやってのけた映画って、ちょっと思い浮かばない、『エイリアン』も、『スペース・バンパイア』もできなかった。
『ヘルレイザー2』『稀人』がコズミック・ホラー的壮大さを兼ね備えていたが、なかなか難しい。
深淵を覗く映画ってのは想像力が試される。

本作は、ニコラス・ケイジがでてるものの、低予算というか、普通のプログラムピクチャ程度、日本映画でも作れそうな予算規模で、ツナ街がよくわからない、ポルトガル・アメリカ・マレーシア合作です。
B級映画と言っていいのでは。
VFXなどチープな印象すら与えかねないが、気合と脚本の練り込みで、見事な作品に仕上げてる。
レーティング的にも地上波行けると思うんで。
祝日の夕方などにテレビで放映してほしい。

事件を伝える、黒人青年は、ラブクラフトに似た名前だったが、同時期に話題となった、黒人によるラブクラフト・クトルゥフ神話小説を意識してだろうか。