takanoひねもすのたり

カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

3.5
再鑑賞。

ニコケイ、リカバリー。
様子がおかしいニコケイ観るなら、ダストボックスにトマトを全力でダンクシュートするニコケイで間違いない。

乳がん闘病中の妻と共に田舎へ移り住んだガードナー家、ネイサン(ニコラス・ケイジ)妻テレサと長男・長女・次男の5人家族。馬と犬とアルパカを飼い農場生活を送っていたある日、庭に隕石が落下。
以来、家族の様子がおかしくなってゆく、ラヴクラフトの原作の小説を現代物に翻案したSFホラー。

もふもふアルパカと犬が可愛い。

家族思いで愛情深い父親と、隕石落下後に変質してゆくエキセントリックな父親とを演じるニコケイがこの映画の屋台骨。
ゴスな長女も頑張ってた。
 
サイケデリックな色彩と、魔合体して訳わからん異様なクリーチャー化した動物達の造形が禍々しさ満点で楽しい、でももうちょいちゃんと見せてくれても良かったよ?
カマキリが無駄にクールなサイバーパンク風、アルパカ4頭に至っては最終形態がナイアルラトホテップみたいじゃない?おもろいw

融合したテレサと次男が運び込まれる部屋の三角窓や、水文学者ウォードが視る異世界のビジョンに『ザ・ヴォイド』と似た世界観を覚えたり。




脚本家への虐待報道(2022)でスペクタービジョンから契約を切られたリチャード・スタンリー監督。
本来監督はラヴクラフトの翻案3部作の構想を持ってて次作は『ダンウィッチの恐怖』ってたけど、これどうなったのかなあ。
イライジャウッド(創設者のひとり)内面が壊れてく家族や人物が軸になってるホラー物って、好きそうな企画だと思うんだけど。
それがだめならスペクタービジョン+ニコケイコラボ『マンディ』『カラー……』もう1作製作して3部作にしちゃったらどうだろうw