このレビューはネタバレを含みます
カサブランカ!愛の光
マイケルカーティス監督。
幼少時ベータ録画ビデオがあった。
今まで十代の頃から三回挫折。
たどり着いた三十路にして素敵な瞳の光に出会えた。
おきにいり映画「恋人達の予感」でハリーとサリーが夜中のテレビ放映映画を見ながら電話する素敵なシーンの作品が本作。
カサブランカで酒場の店主、ハンフリーボガード。
クールで取っつきにくいけど人情家。
活動家の恋人として彼の店に来たイングリットバーグマン。
実は二人は逢ってはならぬ過去が今紐解かれる。
素晴らしい音楽。
中盤まではヨーロッパ映画のような風情。
本作は何気に瞳を交わしあう映画だ。
言葉無く瞳の「アイズ」が飛ぶ。
二人の魅力、脇役端役のデリケートな描写、ボガードのクール男爵。
バーグマンの素晴らしい清楚でミステリアスな美しさ。
名作には「理由」が必ずあるんです!
僕には長い道のりでした。
正直まだ見るの少し早いかな?
とも思わせる奥深さ。
老年期にまた見ると違うとも思った。
それぞれの瞳の先に抱かれた愛がカサブランカで今花開く。
バーグマンの胸と耳のアクセサリーの光が「ピカッ」と光る、それは本作を象徴する奥深いいろんな愛の光に見えた。
相手を愛する光、祖国を思う光、自分を思う光。
カサブランカの光!
白黒だけどあなたにも光ってほしい!
皆様の映画愛に乾杯!