Stella

461個のおべんとうのStellaのネタバレレビュー・内容・結末

461個のおべんとう(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

離婚で母親が側にいない息子の心の隙間を毎日おべんとうを作ることで埋めていく父子の物語。
特に奇抜な事は無いけれど、淡々と変わらず続いていく日常から子どもは愛を感じて成長していく。

素敵な映画だったー🎞
井ノ原さんが醸し出すミュージシャンなお父さんのちょっとだらしなく自由な雰囲気と道枝駿佑くん演じる多感な思春期に親が離婚して、受験に受からず、1学年遅れて高校生になる息子との間に結ばれた約束。"おべんとうを毎日作るから、高校に毎日行くこと"

親子の距離感としては微妙な空気感からスタートするけど、お父さんが日々欠かさずお弁当を3年間作り続けていくと、親子や彼を取り巻く周りとの関係性がじんわりと変化していく。

ちょっと穿った目で見ちゃうとこれがお母さんだったら、毎日子どものためにお弁当を作る話って当たり前みたいになっちゃうんだろうな~まだ日本では。と思ったりはしたんだけど、、

何か特別なことをするわけでは無く、ただ同じことを継続して相手に与えることって大事だなとしみじみ感じました。

ミュージシャンが題材なだけあって挿入歌も豊富で、エンディングは親子でステージで歌うという演出も素敵でした✨特にファンではないけど楽しめました。

息子役の道枝くんは透明感があって、繊細な演技ができる役者さん。昔、"母になる"と言うドラマで見てから、この子、逸材!感があったけれど、頭角を現してきてる感じが嬉しいです。
2人ともアイドルなのに、映画の雰囲気がジャニーズを背負っている雰囲気になっていなくて、いいなと思いました。お笑いの人でもアイドルでも他でのイメージが強いとどうしても映画を見ている時に頭のどこかに演じているんだなぁというのがちらついてしまうことがあるんだけど、演技が自然で忘れさせてくれる人というのがいますよね。
Stella

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