観終わってまず考えたこと。
「すばらしい世界って？」
→「今、この時代は素晴らしい？」→「三上(役所広司)は素晴らしい世界だと感じることができたのかしら？素晴らしい世界への一筋の光は見えていた気がするけど…」
この映画を見た翌日、テレビで刑務所から出た人が出所後窃盗などの犯罪を重ねていて、その人がまた捕まった。というニュースをしていた。今までなら自分の中で切り捨てていたようなニュースですが、この作品を観た後だったため、なんとも複雑な気持ちになりました。
主人公・三上は１４歳頃から裏社会で生きてきた人。「今度こそはカタギ」と、東京での新しい生活を始める。真っ直ぐすぎるぐらい真面目に生きようとする主人公ですが、「殺人犯」「やくざ」というレッテルが否が応ナシに周囲から差別的な目で見られてしまう。主人公を理解してくれる人も増え、彼を支えてくれるが、やはり生きづらい世界。
真っ直ぐ過ぎるが故に間違った事に対してすぐに腹を立ててしまう😵
周りの枠からはみ出すと生きにくい日本社会。まさに「逃げ恥」は社会で生きていくために重要だと教えられる主人公。
ストーリーの後半、主人公が目撃してしまうシーン。間違った事は許せなかった彼が選んだ行動は…。
真の意味での「すばらしき世界」とは？と、考えさせられた作品でした。
