「穴」と呼ばれる施設がある。各部屋は上から番号が振られ、最上階の部屋である〈1〉から始まり、下は、おそらく〈200〉から〈250〉までありそうだが不明である。中央が吹抜けとなった各部屋には2人が居住し、1日一回、吹抜けから降りてくるテーブルに乗った料理を食べることができる。このテーブル、〈1〉から順に料理が取られる行くので〈10〉あたりで既に残飯や食いかけ状態で、〈40〉あたりではカスしか残っていない。〈100〉より下層には食器しか残っていないから餓死は確実である。居住者は今の階層で一ヵ月過ごし、次の一ヵ月はアットランダムに別の階層へ移動することになる。この目的不明の施設に禁煙のため（?）自ら入所したゴレンは、半年コースで生活を開始するのだが…
「プラットフォーム」
以下、このパンナコッタがネタバレだ。
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一言でいうと、「CUBE」的な「戦艦ポチョムキン」。ソリッドシチュエーションで格差社会の構図を描いて、その格差を打破するために主人公が奮闘する話です。そう、構図はとても分かり易いんだけど、「スノーピアサー」のように前進（本作では上昇）できないから、一番上の人間を倒すという方法が取れないんだよね。ではどうするか…というのが後半のミソ。最下層にいたある人物のおかげで、キリスト教的な着地に落ち着くんだよな。アイデアは面白くビジュアルの独自性も際立つんだけど、不完全燃焼感も否めない、そんな映画です。
