しろ

花束みたいな恋をしたのしろのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.0
夢と現実とか、恋愛と結婚とか、好きだけじゃ一緒にいられないとか、付き合ったばっかりの時はすごい好きとか、その人の世界が好きとか、少しずつ大切にしていたものが崩れていってしまうとか、環境が変わると余裕がなくなるとか、そういう、恋愛の綺麗な部分もそうじゃない部分もどっちも描かれている作品だった。
「『花束みたいな恋をした』を観て、別れようと思った。」という話を聞いたことがあるけど、それは、失恋を推奨しているとかそういった話ではなくて、「このまま一緒に居ても愛し愛されることで得られる幸せは手に入らない」ということに暗に気付かされたからなのではないかなと思った。
お別れを選ぶにしろ、結婚を選ぶにしろ、きっと世の中の殆どのカップルは付き合った当初や結婚当初の幸せを継続することは出来なくて、新たな幸せを見つけたり、諦めたりしながら日々を過ごしていて、ただ、そういう日々の中でどういう決断をしたかなんじゃないかな。
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