OKA-HND 機内にて。
飛行機の中で観る映画としてはなかなか良いチョイスだった。邪魔が入らず没入でき、大画面は必要ない作品。
前半はただただ幸福を映画にしたような展開だった。ターニングポイントはやはり麦の就職だ。ここからの展開で心がザワザワなるのは自分にも似たような経験がある証拠だ。
恋は生物でいつかは腐る。腐らないうちに料理しないとダメなんだろう。
麦くんの変わりように現代社会の残酷さを垣間見る。それはそれで間違った道ではないと思うし、現実的な解とも言える。がしかし、幸せかと問われれば否だろう。
人間バランスをとってソウルメイトと幸せになれるる人はすくないとおもう。実際には不満があっても折り合いをつける。これが大人なのかもしれない。そして時間と共に苦しさも何もかも思い出に昇華される。
誰にでも思い当たる普遍的なテーマで、且つ生き方を俯瞰してみようと思わされる作品。とても良かった。
