作品全体から漂う、監督の優しい眼差しをいっぱいに感じた。特に終盤は、なぜだかわからないけど、ずっと涙が出ていた。
子育ての経験がないので、そのつらさはわからないけれど、ひとりのことを理解するのは、相当に難しく、苦しいことでもあるんだと気付かされた。苦しくても、理解しようとし続けなければならないことでもあるんだとも感じた。
インタビューを受けている子どもたちの言葉にハッとさせられることも多かった。
誰かのことを、心の声を、わかってあげれるように、向き合い続けることができる人になりたいなと思いました。素敵な映画でした。
【2回目の鑑賞】
DVDを買って再度鑑賞。
「わがままで自分勝手な子」として、「有無を言わさずしつけるべき子」になってもおかしくないジェニーに振り回され、掻き乱されながらも、ひとりの人間として最大限の誠意を持って対応しようとしているジョニーとヴィヴに敬意を抱く。
ジェニーは不器用な方法で自分の気持ちを訴える。また、意図してではないとは思うけれど、大人の欺瞞を相手にしないことを、残酷なほど徹底している。
「甘やかす」と「しっかりと受け止める」の境界ってなんだろう。