人の命が驚くほど軽く扱われ、死と隣り合わせの日々を生き抜こうとするピアニスト。
ナチスに占領されたワルシャワ。ユダヤ人たちはゲットーへの強制移住に始まり、さまざまな迫害を受けていく。この作品では、ユダヤ系のピアニストに焦点が当てられている。
どんなことがあっても生き延びてほしい、と軽々しく言えないような、地獄のような日々を生きている。生きることにさえ葛藤を感じているかのような瞬間が何度もみられて苦しかった。
残酷なシーンも比較的隠さないような映像で、思わず声が出そうになる。画面越しですら、目を背けたくなるのに、実際に体験した人たちはどんな思いだったのだろう。
終盤のシーンは堪えきれなかった。