「母になりたい…持たざる者の無様で美しい願い」
「ミッドナイトスワン」鑑賞。
評判が良かったのにタイミングが合わず…ギリギリで…これは観れて良かった。
間違いなく草彅剛の代表作。
ニューハーフショーにバレエの装束で出演する凪沙の元に実の親から育児放棄に合い孤独な少女・一果が預けられる。最初は養育費目当てだったが共に抱えた孤独が奇妙な感情を芽生えさせていく。
歩き方や佇まいにも居場所の無いトランスジェンダーの孤独が滲み出る…草彅剛はこの役にとても前向きだったらしい。後ろ指を指される性的弱者を見事に演じ切った。
一果を演じた服部樹咲…これはまたえらい新人だと思う。どうやらバレエでかなり実績のある子らしいけど、目が離せない演技力…下手すると草彅くんが引っ張られるくらいの存在感だ。
監督は「全裸監督」の内田英治。この人の描く昭和感にも引き込まれるなぁ。
最後のシーン、ずっと感じていた既視感の謎が解けた…今も大好きな作品である「リトルダンサー」だ。あースッキリした。
