「そこに居場所がある…なんて幻想だったんだ」
「AWAYDAYS」鑑賞。
コピーは「英国ユースカルチャーを描いた青春映画の足りなかったピースが遂に埋まる」
なるほど…確かにフットボール・カジュアルの青春映画は無かったような気がする。
フットボール・カジュアル…通称カジュアルズ、おそらくはフーリガンと言う方が良いだろう。
労働者階級でサッカー好き、アディダス等の服を着てチームを組み、スタジアムで暴れる…まぁ悪名名高き文化と言える。
イギリスのユースカルチャーと言えば、モッズ、ロッカーズ、スキンヘッズ、パンク…とほとんどが音楽を背景にして語られることが多く、事実そういった映画が多い。
カジュアルズが異端なのはそれらと違い音楽的背景は無い。
だがこの作品では1979年…ポストパンクとしてニューウェーブ、ネオアコなどの音楽がシーンを彩っている。
中産階級のカーティはアートスクールを出て公務員の日々に退屈気味…そんなある日、エコバニのライブでエルヴィスと出会う。エルヴィスは悪名名高いカジュアルズ「パック」のメンバーだった。
カーティはパックに入れて欲しいと懇願するがエルヴィスは困惑。
エルヴィスは音楽や芸術を語り合う友人カーティを危険な仲間に入れたくはなかったのだ。
しかしカーティのパックへの傾倒には歯止めが効かなかった。
どんどんとヤバイ仲間に染まっていくカーティをエルヴィスは止められなかった。
ULRTAVOX / YOUNG SAVEGE の無軌道な疾走感がたまらなく熱い。