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ザ・バンド かつて僕らは兄弟だったのradioradio526のレビュー・感想・評価

3.0
「かつて兄弟だった…輝ける時代の回想録は何処かしら哀しい」

「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」鑑賞。

まぁ…生き残っちゃったのがロビーだからねぇ(ガースもいるけど)。
死人に口無しという訳じゃないがロビー目線となると仕方ないような気がする(映画は当たり前のように全く触れないがロビー抜きの再結成を知っちゃってるからね)

それでもロニー・ホーキンズのバックとして集まったメンバーがデビューして、一緒に生活をしながら珠玉のナンバーを生み出していくくだりは実に熱くて素敵だ。
そのあまりの仲の良さにエリック・クラプトンが加入を熱望したくらいだから、まさに羨むほどの関係性だったのだろう。
生真面目なロビーと奔放なメンバー達の構図から、少しずつその意向に溝が出来る。
ラストワルツは仲の良い友人達にブラザーフット(兄弟愛)を繋ぎ止めてもらって、最後に放った光彩のような夜だった。
ラストワルツの大団円…いつも遠慮がちに、かつ目立つ立ち位置でご機嫌な感じのロニーが好きだ。田舎の昔ヤンチャしてたジジイは今作では更に味わい深いキャラになってて可笑しかった。
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