久しぶりに映画館で映画鑑賞。この作品の世界観にどっぷり浸れました。映画館の大画面で観て正解。
作中の根っこにある孤独や苦悩、生と死の中で、一果のバレエが一筋の光のように描かれていました。やっと見付けた心の拠り所を手放すまいと必死に踊る一果や、一果と過ごす時間を通して柔らかく温かくなっていく凪沙の姿も相まって、バレエシーンの度に思わず泣きそうになりました。一果役のオーディションではバレエの実力が重視されたそうで、踊り自体も綺麗でした。必死に生きる姿は美しいし、その中で自分を生きる姿も、人のために生きる姿も美しいものだな、と思いました。
また、描かれていないものや説明の少ない部分もあったけど、答えも何もないものがテーマの作品の中で、こちらに投っ放しのような感じは、寧ろ正解だったのではと思います。
それにしても草彅剛凄かったな。凄い役者さんになったな。本当に圧倒されて引き込まれました。
