草彅剛の凄まじい迫力を観た！
演技が上手い下手とかという次元でなく、まさに生き様を見せつけられた感が強い。
長い間、国民的アイドルを演じてきて、SMAP解散後、表舞台に出てこなかった（出てこれなかった？）も、事務所との確執などのマイナスな報じられかたも大正解と思わせられる。
映画のプロデューサーが例の飯島さんとクレジットされていて納得。芸能事務所が映画の企画やプロデュースに関わっているのはよくあることだが、この映画はそれとは一線を画する。手塩にかけて育てた元マネージャーが、本当に草彅剛の良さを理解し愛してこの作品を作ったのがよく分かる。
女の子2人の繊細な友情を悲しくも美しく描く。母親の期待のために続けていたりんが一果をバレエに誘い、才能を開花させる一果に嫉妬しながら怪我でもう踊れないことがわかったりんが最期に楽しそうにバレエを踊り踊ることが好きだった事に気づきながらダイブする姿は美しく見事。
剛くんの緩さとはどこか異なる退廃的な雰囲気を漂わせるなぎさと虐待されていた少女一果との不機嫌な表情のバランスが素晴らしい。
一果役の女の子服部樹咲ってどこかで見たと思っていたら新人だった。この既視感はと思ったら、奈緒と池脇千鶴に似てるんだと思った。手足が長くバレエが似合って美しい。透明感と存在感抜群。まだ14歳で演技は初めてというのだから、これから楽しみ。次々に出てくるねぇ。清原果耶ちゃんの次の世代って感じか。
香取くんの凪待ちを観た時にも思ったけど、剛くんもジャニーズ辞めて良かったよ。ジャニーズにいたらこんな作品に出られなかったよ。汚れ役と言いつつ中途半端な原作改悪した検察側の罪人のキムタクの検察官役がせいぜいだったよ。
映画も舞台もこれからも期待してます！
作品は、とても苦しいけど現実の突きつけ方と希望の残し方が絶妙でした。
