まえじま

アントマン&ワスプ:クアントマニアのまえじまのレビュー・感想・評価

3.8
2023年19本目。

「スター・ウォーズ」×「ストレンジ・ワールド」

なんか皆さん勘違いしてませんか?
「アントマン」シリーズはアカデミー賞候補作じゃなくて娯楽ファミリー映画ですよ?
家族を大事にする主人公スコット・ラングが自分より強い敵に愛と勇気で立ち向かって特有のギミックやアクションで倒してくれれば良いんですよ。その点だとこの映画も自分は概ね好評価です。

フェーズ5の最初の作品で次の大ボス紹介ということでアントマンらしさが失われるのではないかと思っていたけどきちんと3作ともスコットの娘キャシーへの愛がベースにあって良かった。ただ次会えるまで何日って数えるほど子煩悩なスコットが5年間もキャシーの成長を見ることができなかったことに対する葛藤や悩みはもう少し描いて欲しかった。

カーンはやっぱり恐ろしかった。人間味もありユーモアもあり、「アントマン」シリーズでの本格的な初登場で正解だったと思う。まだ全貌が分からず、かなり複雑なキャラクターな中、コミックや「ロキ」を観ていない人でもなるべく分かりやすく魅力をジョナサン・メイジャーズの抜群な演技力によって伝えられていたと思う。

総じてあまりにも情報量が多い中、多少強引だったところもあるけど2時間でよくまとめたなとは思う。映像はとてもカオスで魅力的なのでぜひIMAX3Dで。
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