イバ

エルヴィスのイバのネタバレレビュー・内容・結末

エルヴィス(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

エルヴィス・プレスリーのことを、彼が歌うう曲しか知らない状態で鑑賞。

とても印象的だったのは幼少期。
幼少期、父親が逮捕されたことで母と黒人の町に移り住む。その中で彼は教会で音楽と出会い、所謂ブラックミュージックをその身に吸収していくわけだが。
このシーンでトランス状態になる描写があるんだけど、教会でトランス状態に陥る姿はドキュメンタリー映画『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』で実際に起きていたのを観ていたので、すごくしっくりくる描写だった。

また、主演のオースティン・バトラーの歌声。歌唱シーンで流れてくる声が聞いたことあるものだったので音源は本人のものを使ってるのかと思ってた。でもこれは間違いで、初期の楽曲は全てバトラーが歌っていた。
これは本当に驚いた。
バトラーはエルヴィスの歌い方を学び、歌い続け、エルヴィス本人に近づくために努力した。
それが歌声で十分すぎるほど伝わってきて、伝説のロックスターを演じるにふさわしい人物だったのだな、と思った。

バズ・ラーマンの独特の映像表現と主演俳優の素晴らしい演技によって生み出された、伝説的ロックスターを用いた寓話のような作品でした。
イバ

イバ