営利目的の闇救急車ビジネス。青と赤が画面を支配するドキュメンタリー。
スリリングで派手でパンチの効いたカットとは裏腹に、生活のためのお金を稼がなければならない恐怖に駆動された家族の焦燥はまさに現実という感じ。
公には公の役割と責任があって、民間の救急車に頼らなければ命を救えないのならそれは政治と制度の失敗だよなと。
貧しい者へお金を請求する当人とか賄賂を要求する下っ端警官を責めたってどうしようもなくて、個人ではなくもっともっと構造的な問題だと思った。
人口に対して圧倒的に医療のリソースが足りない光景は、転がり落ちていく我が国にとっても他人事には思えないっすね。