竜平

アダムス・ファミリーの竜平のレビュー・感想・評価

アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)
3.9
不気味で奇妙な面々「アダムス家」に巻き起こる騒動を描く、ホラー的ブラックコメディ。

「今日は何を見ようかなー」の最中にふと目に止まり、モーレツに見たくなって鑑賞。お馴染みあの音楽と共に始まる冒頭から、なんとも愉快な、けれどもぶっ飛び気味の、なんというか歪みまくってる一家が登場。家族揃って残忍で、不幸なことを好み、またそれが普通であるかのように平然と暮らしてるってゆー。父ゴメズにラウル・ジュリア、母モーティシアにアンジェリカ・ヒューストン、そして怖可愛い娘ウェンズデーにはクリスティーナ・リッチなどなど、キャストの容姿からすでに楽しい。アニメやテレビドラマなどを経ての満を持しての映画化とのことで今作では出生とかそもそもの設定とかほぼほぼ語られないんだけど、まぁ細かいことは置いといてという感じ。一応セリフの中で少し出てきたり、てかそもそもコメディだし、ね。娘と息子はフツーの学校に通ってたり、恐らく近所にもフツーの人たちがいたり、この現実と非現実の混ざり方も今見ると非常に上手いと感じる。中盤に披露する演劇のエグさよ。ペット?の「ハンド」がなんか可愛いんだよね。一家の財産を狙う輩が出てくるわけだけど、そこで利用されるのが25年前に行方をくらましたというゴメズの兄フェスター、にそっくりということで彼になりすまして一家へ潜入することになる男、演じるのが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクでお馴染みクリストファー・ロイド。その怪演具合、表情や仕草に笑ってしまうはず。

昔テレビで放送されたのを録画して何度も見てた記憶。で久しぶりに見たけど、いやはやおもしろい。じつは『メン・イン・ブラック』などの監督バリー・ソネンフェルドのデビュー作だったというのを今更ながら知る。そのまま流れで続編へレッツゴー。
竜平

竜平