シガーandシュガー

鬼火のシガーandシュガーのネタバレレビュー・内容・結末

鬼火(1963年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

傍から見ていたら、もっと生きるためにどうにか出来るんじゃないかと思うけれども、当人にしたらどうしたってこうしたってどうにも生きづらいんだろうな。ラスト、どうして死を選んでしまうのかなとどうしても思ってしまう自分は今は幸せなんだと思う。観るタイミングが違っていれば大変に共感しただろうし、人生の価値や重さは本当に人それぞれなんだと思わされる、美しい映画。美しいといっちゃ単なるフランスコンプレックスかな?いや、でも白黒映画って日本の作品でも美しいものは多いから、たぶんその時代の映画、「映画製作」というもののそれこそ重さが違うんだろう。

もとい、若い盛りに見る本作と、四十をこえて見る本作とでは受け取り方が違うし、死期が近づいてから観ればきっとまた違うだろうし、何度も鑑賞する価値がある作品。