鬼火の作品情報・感想・評価

「鬼火」に投稿された感想・評価

3~4年前に観たことのある映画だが、本日のジャンヌ・モロー訃報を知って、ジャンヌ・モロー追悼でまた観たのだが、やっぱり鬱病映画は暗くなる。(二度観る映画ではなかった。)

ルイ・マル監督作品で、1977年キネ旬第3位だが、どうもこうした鬱病患者が死を考えるような映画は暗くて、面白くない。

アラン(モーリス・ロネ)と愛人(ベルナール・ノエル)の不倫関係から始まって、アランにはドロシーという妻がいるが離婚寸前…という感じで物語は進む。

ただ、この映画のモノクロ映像での『パリの街中を走るロードバイク軍団』は「さすがツール・ド・フランスの国」という気がするシーンだった。

この映画でジャンヌ・モローがどういう役で出演していたか忘れていたが、麻薬で安らぎを得る芸術家という役であった。

ジャンヌ・モロー追悼であれば、やはり『死刑台のエレベーター』を観るべきであったが、テレビ(字幕スーパー版)を録画したDVDを探すのが大変なので、この『鬼火』にしたのだが、失敗であった。
ジャンヌ・モローは、出演しているものの、主演ではないから。
それでも、ジャンヌ・モロー安らかに。 合掌
dramatica

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3.5
主人公が最後お腹を撃って自殺するので奇妙だなと思っていたが、死にゆく自分をゆっくり感じながら逝きたかったのかもしれないと今は思う。
あつ吉

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2.9
暗い映画だということしかわからなかったある。あとでまたみるある。
DKeita

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2.0
ルイ・マル初鑑賞

北野武が多用するエリック・サティほ音楽が使用されてるから、多少影響受けてるのかもという安易な予想をしてしまった自分が愚かすぎる。

次に彼の作品を見るのは何年後かな?
アル中の太宰治みたいな主人公が、人生・生命・愛について悩み、嘆き、絶望する。
テーマ曲として、エリック・サティの『3つのジムノペディ』と『6つのグノシェンヌ』が使われていて、これは音楽に疎いぼくですら聴きおぼえがある曲。
先月末に訃報が流れたジャンヌ・モローも出演。
悪くはないけど、刺さりはしなかった。
冒頭からラストまで、苦手な雰囲気のフランス映画。わるくないのだろうけど、苦手。
kedama

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4.6
すごいおもしろくて、カメラワークとか画面の構成とか音楽とかモノクロの彩度とか(デジタルリマスターのおかげ?)、とてもよかったんだけど、めっちゃ眠かった。
KW

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4.0
だんだん闇に堕ちていくロネが良い。エリックサティのサントラとの相性抜群。
Blu-ray
死ぬ死ぬ詐欺ではなく、本当に主人公が死ぬんです。そりゃ明日死ぬわけですから、ハードディスク内の汚れた中身を消去したり、七つの大罪を完成させたり、大忙しです。
pika

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5.0
サティの「ジムノペディ」「グノシエンヌ」が極上。ルイ・マルの音楽選曲センスたるや、全画面ベストショットのような美しい映像と、この映画のために作られたのではと思い込んでしまいそうになるほどの抜群な融合を見せている美しい音楽の奇跡のような化学反応。

「伝説のアラン」と呼ばれた男はアルコール依存性の療養施設で7月23日という文字を毎日見ながら穏やかに過ごし、ある決意を胸に旧友たちの元を訪れるためパリの街を歩いていく。

フランスの時代性や「映画監督にならなかったオレ!」なルイ・マル自身の投影など、テーマに私的な印象がありつつもいつの世にもある普遍的な人生の岐路を描いたものだと思う。行動を起こすかは別として、大なり小なり誰もが大人になりゆく刹那に頭をよぎらせる倦怠的な人生への憂い。

「人生とは何か、生きるとは何か」という他人には理解できない非常にパーソナルな部分をつくものであるのに、感情移入どころかキャラクターの側にも寄せず、これ以上近づいてしまうと単なるキャラクターのドラマになってしまうと言わんばかりにドライで冷徹なまでの切り口で描き出している。
この距離感がルイ・マルのセンスと言うのか、絶対に交わることのない空間が観客の内面へと語りかけ、無意識のうちに映画であるという垣根が失われ、自分の中に映画と同調する部分が静かに浮かび上がる。

ブレッソンの「たぶん悪魔が」とはまた違ったアプローチで想起させる「人生とは」の哲学。中盤冗長的な面はあるがモーリス・ロネの比類なき退廃的な魅力と極上の音楽、そしてお手本のように美しい映像の洪水に酔い、飽きることはない。
好みは賛否ありそうだが個人的にはベスト級の傑作!
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