lapin2004

映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日のlapin2004のレビュー・感想・評価

3.5
コロナ禍により延期となっていた春休み映画がようやく公開。感染症防止対策として座席はひとつ飛び、更に恒例の「ミラクルライト」による応援も禁止という事に。毎回楽しみにしていた満員の館内に揺らめく光の波が今回は見られず残念。プリキュア映画と言えばこのミラクルライト応援がストーリー展開にガッツリ絡んでくるので、これが禁止となると本編もセリフなど多少なりとも編集を強いられたんだろうなと推察。どの程度影響したのかは判らないが、全体的に映画としての完成度、パワーが削がれた感がある。バトルのクライマックスシーンもライト応援ありだったら…と思ってしまう。これはやはり桜の季節に子供たちの声援の中で観たかった。

コロナの影響には同情するとして、ひとつ気になったのがハグプリ勢。プリキュアの場合TVバースと映画バースは曖昧な形ではあるが分離しているので、のどかとひかるが初対面なのはいいし、TVバースで未来や宇宙に去った面々がいてもいいだろう。しかしハグプリはこの映画と同じく時間を操作しようとする敵との明日を取り戻す戦いを描いた作品なのだから、セリフなどでちょっとくらいはその辺を活かして欲しかった。「時計に乗った男が時間を繰り返して明日が来ないようにしている」と聞いたら「ドクタートラウムのしわざやで!」みたいなセリフがあればニヤッとできたのに。プリキュアに限らず旧作とのクロスオーバーがある作品は旧作ファンをニヤッとさせてナンボだと思うのだ。うらら登場はニヤッとしたぞ。

(追記)
内藤プロデューサーへのインタビュー記事によると、ミラクルライト使用箇所で表示されるアイコンを全削除しライト使用を促すセリフを改変、という変更がなされたとの事。やはり「苦渋の決断」だったようだ。
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