サンチャイルド

バビロンのサンチャイルドのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
3.2
あのララランドで、上質な映像と音の世界を創った監督が、大便、小便、吐瀉物、セックス、バクチ、ドラッグ、変態行為、エログロなどにまみれた世界を描く。
まるで、それを通り、吐き出す事は、上質な2時間を創る為に、人を浄化させる儀式かのように。
そうして、築かれた、神に近づいた時間たる映画の世界とは、結局はもろく、砂上の楼閣、砂の上の塔に過ぎない。バベルの塔の如く。
映画という最高芸術へのそうした悪戦苦闘を愛情たっぷりに描いてある。

と好意的に評価しているが、映画を感じるより考えたいタイプ(解りやすい映画を好む)としては、この長い時間外の殆どが「なんじゃいこりゃ?」で圧倒されたのが事実。