サンチャイルド

アウシュヴィッツの生還者のサンチャイルドのレビュー・感想・評価

アウシュヴィッツの生還者(2021年製作の映画)
4.4
反戦映画とかいうより、極限の愛の映画だと感じた。
愛があるゆえに生き残り、苦しみ、救われる。その構成の見事さは、さすがレインマンの監督さんだと思う。

アウシュビッツ時代、ボクサー時代、現在と見た目を含めて別人格ともいえる主人公を、愛の尊さというテーマで紡いでいく。
自伝映画のお手本のよう。

演技の凄さにもふれておきたい。ベン・フォスターはいうまでもないが、特にミリアム役のヴィッキークープスの言葉無しに、その場の温かい、又は冷たい空気を作る演技には、舌を巻く。