トールキン

バビロンのトールキンのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.2
言葉で上手く表現出来ないけど端的に言うともの凄い作品だったし色々と感じるものが多々あった。冒頭のパーティーでの楽曲に心鷲掴みにされ狂気じみてぶっ飛んだ世界観にどっぷりとハマっていく。全ての楽曲が素晴らしくてサントラ欲しいくらい。

主演はブラピなんだろうけどマーゴの存在感が抜群だった。正にクレイジーでぶっ飛んでいる。でもそれが1番の魅力でめちゃくちゃカッコよくて輝いていた。それでもブラピはもちろん、ディエゴ・カルバも良い味わいがあったし出番は少なかったけどトビー・マグワイアもその他の名も知らぬ俳優たちも一人一人皆良かった。

ハリウッド映画の黄金期と言われる1920年代、どんな時代背景か、どんなスターが存在したか想像も出来ないけど当時を生きた人たちからすれば良い時代だったんだろうな。面白い映画が世に生まれ、映画の技術も次々に革新的になり、時代が変わるごとに名作が生まれ、さらに技術も進歩して次々に目まぐるしく何もかも変化していく。歴史というものはそうやって刻まれていく、みたいなそんなことを思わされる。そして、時代を生きている人たちも時代と共に変化していく。黄金期を生きた人たちと言えどずっとは続かないしいずれは地位や名声も下降していく。それにはどんな偉人でも抗えないだろう。終盤はそのような哀愁のようなものを感じざるにはいられなかった。

さらに、見た方は分かってくれると思うがラストのシーンに全部持っていかれて鳥肌がヤバかった。しかもそれを映画館のスクリーンで見るというのも大きな意味があるし、映画が好きで良かったと改めて思える。映画というエンターテイメント、そしてこれまでの映画史、これから先の未来もどんな映画に出会えるのか。映画好きはもちろん映画館で映画を見るのが好きな方には是非ともオススメしたい作品。
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