maro

ソニア ナチスの女スパイのmaroのレビュー・感想・評価

ソニア ナチスの女スパイ(2019年製作の映画)
3.5
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:119/128
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

まず謝りたいのが、主人公の女優をずーーーっとニコール・キッドマンだと思っていたこと(笑)
この主人公は30代で、ニコール・キッドマンって53歳だから、さすが女優は違うなって、奇跡の50代だなってずっと思ってた。
で、公式サイトを見て、ようやくニコール・キッドマンではなく、イングリッド・ボルゾ・ベルダルだと知るっていう(笑)

最近多いけれど、またもや実話ベースの映画。
戦争映画もスパイ映画もよく観るけど、これはそのスパイが軍事関係者ではなく、ただの女優だったというのがミソ。
確かによくよく考えれば演技力ってスパイに必要だものね。

しかし、何の訓練も受けていない女優がスパイとして敵国のお偉いさんから寵愛を受けるようになるって、肉体的・精神的に相当苦痛を伴うだろうけど、よく耐えらえたなという感心が大きい。

さらに、彼女には途中で知り合ったアンドル・ゲラート(ダミアン・シャペル)という恋人もいるから、女優業をこなしながら、テアボーフェンと関係を持ちつつ、恋人とも愛し合うという忙しい身。

関係性は違えど、2人も相手にしてしまうこの感じは、昨日観た『ジョーンの秘密』のジョーンを彷彿とさせる。
とはいえ、こちらの映画の方がスパイ活動と割り切っていたのでサスペンス感は強い。

強いんだけど、『ジョーンの秘密』より面白さがわからなかったなー。
理由はいくつかある。

第二次世界大戦中のスウェーデンやノルウェーの状況をよく知らなかったので、いまいち各国の関係性が把握できなかったこと(これは僕のせい)。
敵の"何の"情報を得たいのかがよくわからなかったこと。
最終的に追い求めていた「マリア」が、、、これ以上は言えません。

なので、まあ歴史のお勉強になったって感じかな。
実話ベース映画あるあるの"淡々と進む"形だから、そこまで面白さを感じられる映画ではなかったけれど、こういう人もいたんだっていう知識としてインプットできたのはよかった。

なお、ソニアは1980年にこの世を去ったものの、長らく彼女の任務は秘匿とされており、2005年になってようやく公開されたとのこと。
国のために命がけで諜報活動をしたのに、死んでからようやく認められるっていうのも悲しいな。。。
maro

maro