ひよし

アンテベラムのひよしのレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
4.0
社会学者の主人公が‥‥
くらいしか知らんと、もちろん予告も観んと劇場に足を運びました。
オープニングから南北戦争時代のキツいシーンを長回しで見せられ、これが現代にどうつながるん⁉︎思うてたら、ハハーン、そう言うことなんや。

ここだけの話、そうなるんか!って分かった時はあの音とともに主人公なみにビックリしたのは言うまでもあらへんし、なんやこの前のマリグナントといい、ジャンルは違えどえらい脳を活性化させてくれとるわ。

勘のええ人は早々と予測がつくんやろうけど、人の良い自分は製作者の意図にまんまと乗せられました。
そもそもゲットアウトやアスが前振りちゃうの⁉︎なんて勘繰ってまうから余計にへーってなりました。

ちょっと考えたら恐ろしい事が過去にあって、導入部の言葉やないけどもちろん今も続いてて、主人公が言う、白人のDNAに刷り込まれてる、ってのは言い過ぎやろって思うたけど、迫害されてる側、差別されてる側、暴力を振るわれてる側からするとそのくらいに思うやろうし、極東の島国で黄色人種なんて気にせんとのほほんと過ごしてる者にはその理不尽感を実感は出来ひんのやろうけど‥‥

主人公の声ならぬ咆哮が過去から現在にも続いている事に対しての怒りや憤りとして重く受けとめました。
劇場での上映が終わりそうでギリ観れて良かったです。
ひよし

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