時代は変わっても、変わらぬものがある。
悪い意味で。
ホテルの部屋の名前や、店員の態度、焼き印、バーの男性の行動など、張り巡らされた伏線と、漂う違和感。
伏線が多いため、実は…という仕掛けは早々に薄々読めてしまうものの、そこからどうなる?結末は?と釘付けになる面白さがある。
「ゲット・アウト」「アス」「バクラウ」「隔たる世界の2人」などが好きな人は楽しめるだろう、強烈な風刺と問題提起の映画。
でもなぁ、理由はどうあれ、もうこの手の題材で人が争い合ったり殺し合ったりするのは嫌だな。
風刺や批判や問題提起から、さらにもう一歩進んで、希望の見える映画、暴力によらない解決策を示す映画、現実を良い方向に導いていくような映画が、そろそろ観たい。