方眼

アンテベラムの方眼のレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
4.1
2020年”Antebellum”。=南北戦争前期。”過去は死なない”というフォークナーの一節で始まる。プランテーション主人の屋敷、母と娘、南軍の行進、農場、はためく南軍旗、黒人奴隷、脱走と処罰までワンカット風でスマートに世界を説明。カメラ位置が人の高さで、俯瞰では無い。将軍がミリケンズベンドで勝利したと声高らかに。これ史実では最終的に北軍の勝利だが、南軍撤退時に黒人奴隷の虐殺疑惑がありそれをふまえている。各シーン、撮り方は工夫、演者は上手でない。貧乏白人の蔑称”cracker”。始まって数十分後の、何これの場面転換、ドア開けた訪問者は逆説のようにいっぱい喋る。ホテルの壁の絵、プランテーションの屋敷。南軍のクズ野郎ども、話が進んで設定把握してから考えるとクズ度が倍増。語り口のトリック、スマホなど小出しの仕方と見せ方が上手い。
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