バリカタ

プラネット・オブ・ピッグ 豚の惑星のバリカタのレビュー・感想・評価

2.0
酷い映画ですが、最高に面白い!!!

とんでもないです。トンでもない映画です。
まさに「未体験の映画ゾーン」とはこのことか!ヒューマントラスト渋谷さん、、、やるなぁ〜。ついにゾーンに誘ってもらえましたよ、わたしは!もう足に来ましたよ、殴られすぎて・・・。

さておきっ!

いや・・・もうね・・・めちゃくちゃなんです(笑)クラックラします。頭がグワングワンです。ストーリーとか設定とか背景とか伏線とか辻褄とか演出とか相関関係とか・・・・そんな次元の話じゃないんです。ハッパやりながら作ったんじゃねーか?それともL◯Dか?そんなのもうないか?(笑)常人には理解できないシーンと展開・・・そして「んな、アホな!!!!!」な驚愕のラスト!!!!締めるか!それで!俺たちの、いや俺の心と頭をここまでグッチャグチャにしておいて、それはないだろーーーー!

もうね、様々なセオリーをぶっ壊してくれる怪作。いや、その清々しさたるや快作と言ってよいかもしれません。まともな話ではありません!それは・・・

<以下、ネタバレなんですがさっぱりわからないからネタバレにならない記述です。鑑賞された方はわかると思います。>

めちゃくちゃカッコよくてグロい戦闘シーンでツカミはOK!!!・・・なんですがぁ・・・・アスホールアスホールと言い過ぎだし、壁から体半分出てきてぶっ放すわ、最高尻のメンズがカーッン!って開脚決めポーズ決めるわ、いきなりの「俺が兄貴だ」カミングアウトに、謎の髭に、おっぱい越しのシリアスシーン。なぜか声が変わるし、これでもかのボカシのオンパレードでチョイ赤面、助手になるためのプロトコル(手順)にこれまた赤面。クリロナもどきのボレーシュートに、やたら時間がかかる袋開け。ゴレンジャー出てきそうな特撮と思いきや、弾無くなったらキスして天まかせ。え?と思う間も無く登場するテレポート能力は、フォースの力が拡大するディズニー版SWの時以来の衝撃!!!しっちゃかで、めっちゃかやん!しっちゃかめっちゃかやーん!

これはギャグ?コメディ?いや、そんな枠に収めるのは無粋だ。まじめに作られたであろうこの近未来を描いた「途方もないボタンの掛け違い大作」いや「壮大な間違い探し巨編」が与えてくれる快感は伊達じゃぁない。これはこれで貴重な映画体験。まさに未体験。こんなん癖になっちゃいます。映画としては破綻していますからこの評点ですが、僕はめちゃくちゃ面白かったんです。ですが、万人にお勧めできません。きっと大多数の方々は「なんだこれ?」っておっしゃると思います。怒られたくないから友達にもお勧めしません(笑)ただ、僕にとっては・・・ラスト見終わった時の放心状態は・・・2022年ベスト級です・・・真っ白な灰になりました。

だけどね・・・ラスト(クライマックス)の戦闘シーン内のセリフは、なかなか本質ついてるものだったんです。グッときました。僕は好きだなぁー、これ。