まめまめちゃん

名探偵コナン 緋色の弾丸のまめまめちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

東京でのWSG(world sports games)の開催に合わせ、名古屋-東京間を最高時速1000kmで走る真空超伝導リニアの記念試運行が、アクシデント続きの中無人で行われた。しかしそれは様々な人物の思惑が重なり合った事件。乗り合わせる予定だったコナン君たちはこの事件をどう解き明かすのか。

コナン君、世良ちゃん、赤井さんetc特異的な能力をもつ一部が突っ走るのではなく、様々な登場人物たちの配置がはっきり示されており、それぞれがよく連絡を取り合っていたのが印象的だった。相変わらず説明は多いけど本作は説明が必要だったと思う。そして犯人以外の全員が事件解決に向かい善意を尽くす姿は清々しかった。誰かが邪魔したり足を引っ張ったり拗ねたりするようなことに無駄に尺を使っていなかった。

いつものコナン映画より私は断然好みだった。エンディング曲の東京事変の「永遠の不在証明」は、ファンの年齢層が上がってるのにも合ってたし、赤井さんの黄昏時のバックにジャズアレンジがハマっていた。

とはいえひとつだけ。いつもの爆発を最後までとっておいたのに私は好感が持てたけど、いつも超人的とはいえ、今回のあの事故の衝撃は凄まじく、あの列車内の人はもちろん周りにも死人がたくさん出たはずで、あとひとつかふたつくらい、かすり傷で助かるための何かを繰り出して欲しかったな…博士の新兵器あと2個くらいあっても助かったかどうかだよ。