悠

さよならテレビの悠のネタバレレビュー・内容・結末

さよならテレビ(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「さよならテレビは、裏ビデオのように録画したものが業界で回っている」という噂があったのを知った時から凄く観たかった。

正直、昔その世界にいた人間だから観ている間居心地が悪かった。特に新人くんのくだりが……
昔の自分を見ているようで本当に(今もそんなに変わらないけど)

記者の人の投げかけは深い。
「何のためにこのドキュメンタリーを撮っているの?」
「ドキュメンタリーってなんだろね」
(うろ覚え)
言わせたかも知れないが、確かになと納得もあった。
ドキュメンタリーも現実を撮ってはいるけど、結局編集だから都合の良いように作られてしまう。
そこも押さえて流したのは流石だと思う。

アナウンサーの人に対しては、正直辛いと思った。テロップ事故や画像処理のミスはアナウンサーのせいでは無い。スタッフのミス。
でも、テレビで会社を背負って放送している以上、石を投げられやすい立場なんだと改めて思った。華やかな職だけど、辛いね。

「さよなら」したくないからこそ、今の現状を突き付けたテレビのラブレターだと思う。
悠