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ひとくずのmarucoのレビュー・感想・評価

ひとくず(2019年製作の映画)
4.4
「ひとくず」観ました。
この文字づらはどうかしたら、
いとくず(糸屑)にも見えます。
なかなかケレン味のある巧いタイトル
だと思いました。
作品の大筋は「児童虐待」です。
この主役となるカネマサなる男を
本作の監督脚本プロデューサー
である上西雄大さんが自ら演じます。
上西氏は役者であり演出家であり
劇団主催者です。
渋くカッコいい方です。
地味で静かな面立ちです。
この児童虐待の実態詳細などは
今では色んな情報 映像で周知のことと
受け止め 割愛させて頂きます。
本作は色んな方にご覧頂きたいです。
と申し上げつつ、
本作ほぼ満席でした。ご覧になる
皆様方の本作への意識が高いことに
胸が熱くなりました。そして
この入場の列にご一緒できることが
心地良かったです。
人間社会の中で決して
無くなることがないであろう、
児童虐待 育児放棄への警鐘
この難しいテーマと、
片方では
俗に言うアウトレージ風味の
黒い闇社会の犯罪組織も
娯楽映画として観ることができます。
maruco実は本作鑑賞は迷いに
迷いました。
幼き子への虐待シーンは辛く、
見るに堪えない。そして
胸が張り裂ける体験を要します。
仮にそれらを鑑みても
観てよかったと思いました。
皆様、最後の最後まで
完全に場内が明るくなるまで
離席退席してはなりません。
愛に満ちた美しいラストシーンを
観て頂き満喫して頂き
キレイな感動の涙を落としものと
して劇場を後になさって下さい🙇
蛇足
本作、
名も無き隠れた名優の宝庫です。
毎回同じお顔のタレント俳優の方達へ、
僭越ながらmarucoからも
改めて警鐘を鳴らしたいです。
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