jonajona

プロミシング・ヤング・ウーマンのjonajonaのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

痛快、と言い切るには胸糞悪い話。
痛快なんだけど。
男の身としては色々考えさせられる部分もある…正直ゾッとする。
後ろめたい事を何もしてこなかったかと言われるとそうでもない。(もちろん本作中の男達のような真似は断じてしてないが)
自覚なくなにかに加担してることがあるだろうと思う。そんでそれが仮に暴かれた時に僕は何ができるだろうか?と否応なく加害者目線で考えさせられた。
当たり前に享受してるこの社会の男性優位性、歪な文化性をすごく上手く突いてる。
男性だけでなく(むしろ中盤までは)この社会で成功してる女性と対決する形を取ってるのが抜群にうまい。悪徳保安官と戦う前に街の小悪党らと対決する西部劇のような作りになってる。

社会の中に存在する『ゲーム』に乗ることを僕らは強要されてるような気になり、自然とその流れに乗ってしまうことがあるけれど、『降りる』ことも選択肢に常に入れて一度頭で考えるべきだと言われてるようだった。率直に生きることが大切だと感じた。

お話は予告を見て思ってたまんまだったけど描き方にすごく新しさがある。
前半の肝の部分をあえて見せないテンポの良い描き方がサスペンス性とスリルを加速する。
最後彼女があんなことになってしまうのは予想外でダウナーな気分になった。あれがテーマにはすごく沿ってるんだよねえ…でもなあ

【今日の名言】
ーわたしは良い人間よ。
前途有望な若い男性の未来を潰せと?

ー毎回記憶がないほど飲んでた。望まないセックスをしてても誰も気にしない。

ーああ、僕もゆっくりが良い。
やっと動いてるくらいの。

ーこういう告発は多いのよ。
週に2、3件。だからもう覚えてないけど、当時は徹底して対処したはずだわ。

ー簡単よね、正しく考えるのって
愛する人だと見方がかわる

ーあの頃はみんなこれを見て、、、
ーなに?
ー面白いと思った。

ーよく考えろ
ー説明不能なほど、考え抜いた結果よ

ー僕は良い人間だ。
こんなことはよしてくれ

ー何をやったか話して
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