『るろうに剣心』シリーズの中で1番好き。想像以上に重厚感のあるストーリーで緋村剣心の過去が描かれていた。単なる前日譚ではなかった。The Beginningをシリーズの最後に持ってくる意味が映画を観てわかった。
物語前半ずっと曇っていた剣心と巴だが、2人で暮らし始めると笑顔が増えていくところが最期を知っているだけに悲しかった。にしても剣心の頬に十字傷をつけたふたりが婚約状態だったとは…。でも2つの傷の意味が似ているようで少し違うというのもおもしろい。
巴役の有村架純の演技が素晴らしかった。もともと好きな女優さんだが、今回の影のあるキャラに私は完全に心を掴まれた。
家を燃やすシーンでいつものBGMが流れる感じがとても良かった。そして、『るろうに剣心』の1作目へと繋がっていく。また1から見返したくなるような演出だった。
あとThe Beginningっていうタイトルも良い。1作目の主題歌でもある『The Beginning』ともかかっているし。終わり方がこれから物語が始まるって感じがしたし。
実写化映画の最高峰。
