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17歳の瞳に映る世界のtottsunのレビュー・感想・評価

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)
3.8
「17歳の瞳に映る世界」🎬58
17歳のオータム(シドニー・フラニガン)は友達が少なく、目立たない高校生。妊娠していることがわかったオータムだったが、ペンシルベニア州では中絶手術に両親の同意が必要だった。オータムは彼女の異変に気づいた従妹であり親友でもあるスカイラーと一緒に、中絶手術に両親の同意を求めないニューヨークへ向かう。
最近見たい映画に追われすぎ…
なのに睡魔に負けてパスしたりしてしまう。
今作もまさか最終日の最終回に駆け込むことになるとは…
鑑賞するまでは原題の「Never Rarely sometimes Always」の意味が分からなかったけど、そのタイトルを象徴するシーンを迎えたら胸が苦しくなってしまった。あえてカットすることなく質問を続ける様がこの映画の大きな要素のシーンに思えたのは間違いないし、年齢関係なく女性の弱さやリスクとでも言おうか…もどかしいほど上手く説明できない。
最初から最後まで妊娠した子供の父親は誰なのか一切説明がないから想像でしかないけれど…あのシーンで見せたオータムの涙は苦しかった。
そもそもこの家族が僅かなシーンながら破綻してるのは間違いなさそうで、特にあの父親の振る舞いはトラウマ級だよ。
いろんな17歳をテーマにした映画見てきてるけど、一見大人な振る舞いに見えても所詮子供でニューヨークに着いてからの2人の表情や街に翻弄される姿はとてもリアルだった。
そういうのがドキュメンタリー見てるみたいだったな。
出てくる男性陣がみんなクズで…世の中みんながみんなこうだとは思わないけど、逆に言えば実際そうやって女性を相手にしてる人がいるってことだよね。
うちの旦那さんにも見てほしいけど、血が苦手だから無理だろうな…ピアス開けるシーンとかナプキンに付いた血とか気を失いそう。
劇場内もほとんど女性で大人ばかりだったけど…学生たちにこそ見せるべきなのかも。
私的には☆☆☆.8かな。
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