このレビューはネタバレを含みます
2011年から現在まで続く内戦で急場しのぎに地下に作った病院で、1カ月に5000人以上の患者を治療する様子を撮影した
(映画は、ナショナル ジオグラフィックが配信)。
監督のフェラス・ファヤード、プロデューサーのカースティン・バーフォド、シグリーズ・デュクイェ
が、医師バロアとそのスタッフに2年以上にわたって密着。撮影中4人命を失っている。
故郷である東グータの街が包囲され、爆撃を受けるなか、
減り続ける食料、物資、医薬品をどのように分配するかは、シリア初の女性病院長であるバロアに任されていた。
いまだ非常に保守的な環境での性差別にも耐え、女性にも病院を運営できるということを証明しなければ
ならかったねばならなかった。
毒ガスのサリンによる攻撃があった日、米国の統計によると、アサド政権軍によるものとされるこの攻撃
で、少なくとも1429人が死亡。そのうち426人が子どもだった。
「遺体を置く場所がなく、私たちは遺体を積み重ねていた」
「お腹をすかせて栄養失調になり、複数の感染症にかかっているのに、薬がないために何もしてあげることができな
い子供たちの姿を見てきました」
「子どもたちは何も分からない…何が起きているのか、なぜ彼らは私たちに向かって爆撃するのか、どうして飢えている
のか。常にそういった質問をされるが、子どもたちに説明するのはとても難しかった」
「わたしは子供たちを助けてあげることができませんでした」
「私にとって、あれは映画ではない。私の人生であり、現実の日々だ」
医師として生き抜いたバロアさんの言葉(webから引用)
シリア内戦の被害を受けた何万人もの人々と同様、バロア氏も2018年にトルコへと逃れた。バロア氏の故郷、東グータを離れて
から2年の間に、彼女は結婚し、国際的にも評価された映画に登場する人物として知られ、プロジェクト「アル・アマル」
(アラビア語で希望の意)は、紛争地帯にいる女性たちを支援する団体を設立。現在、彼女はシリアの惨状を伝えるために、
世界中を飛び回っている。
このドキュメンタリーに敬意を込めて間違えたことをかきたくなかったのでほぼ引用です。
祈るしかない。
このドキュメンタリーを見終わった後にザ・ケーブのメインビジュアルの眺めてほしいです。
ザ・ケーブの美しいメインビジュアルの祈るバロアさん眺めてるだけで涙がでてくる。