nanmoto

LOVE LIFEのnanmotoのレビュー・感想・評価

LOVE LIFE(2022年製作の映画)
5.0
LOVE LIFE

どんなに離れていても
愛することはできる
心の中広げる やわらかな日々
すべて良いものだけ
与えられるように
―LOVE LIFE―

もうなにも欲しがりませんから
そこに居てね
ほほえみ くれなくてもいい でも
生きていてね ともに

もうなにも欲しがりませんから
そこに居てね
ほほえみ くれなくてもいい でも
生きていてね ここに

どんなに離れていても
愛することはできる
永遠を思う時に
あなたの笑顔 抱きしめる
かなしみさえ よろこびに変わる
―LOVE LIFE―

12枚目のアルバム。
1991年10月25日発売。
発売元はEpic/Sony Records
作詞:矢野顕子作曲:矢野顕子

深田 晃司 監督が矢野顕子の同名楽曲を題材にした、愛と人生に向き合う夫婦の物語。


不確実なモノを確かなモノに変えるために
努力している生活に起こるアクシデントに現実を受け入れる妙子を演じる木村文乃さんの無表情で何か不安そうな何とも言えない表情と些細な変化が美しかった。釘付けになってしまいました。現実こんな些細な表情をされたらずっと観ていたいと恋してしまいそうだ。

妙子に関わる人間の表裏がオセロの様に変わってき、さっきまで敵対してたのに優しかったり、その逆もしかり表と裏が不協和音を奏でてたっぷり人間の複雑さを感じます。

矢野顕子さんがインタビューでLOVELIFEを歌う時毎回同じ様に歌えなく毎回違ってしまうと言っていたことが、人間の感情の揺らぎ自然なもので、確かなものは存在しなく、愛って不確かなものなのか?

ということを優しくやんわり突きつけられます。
受け取り側の感情次第で、全てが変わってしまう。またわからなくなる。間違いなく鑑賞後語りたくなる作品。観た人の分の答えがでる。言語化できない感情を映画化する深田作品が刺さりました。
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