17世紀のイタリア。
17世紀初めにレズビアンの裁判があったことが記録されていた同性愛裁判記録ルネサンス(読みたいけど高い)が原作。
バーホーベン監督が裁判の記録や本書のセクシュアリティの描写がとても詳細なことにも感銘したことから制作。
やはりかなり面白いことになっていた。
修道女のイメージ。パッと思いつくのは
教会に身を置く人の性。
修道女だってエロい事を考える。そんな事を揶揄したナースプロテーション。そんなイメージ。
ヴァーホーヴェンはナースプロテーションの真逆をを走ります。エロフォーマットの舞台なんだけどその方向に進まない。
やはりヴァーホーヴェンが描く女性は、いつも強く素敵だと思います。男に抑圧されていても、最終的には男をなぎ倒し、自分の足で進む。
ベネデッタが手段はどうあれ、完全に男が支配する社会で、運と才能とハッタリとで本物の権力を手にした存在として描かれ、個人の具体的な幻想と客観的な現実が衝突する。
なかなかシリアスな作品なのかと構えていましたがにっこりしてしまう味わいで、性(男性からの一方的な支配)から解放された女性はやっぱり素敵です。
やはり鬼才。