まろぺちーの

PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTORのまろぺちーののレビュー・感想・評価

2.5
知名度はありつつも実際見た方は多くはないという印象を受けるアニメ「PSYCHO-PASS」

全シリーズ見ようと思えばかなりの作品数になっている。

●全シリーズ構成
「PSYCHO-PASS」全22話

「PSYCHO-PASS 2」全11話

「劇場版 PSYCHO-PASS」
展開は面白いがファン向け。
見なくても大丈夫。

-----ここまで主人公は常守朱----

「PSYCHO-PASS SS」全3話(各60分程度)
これは外伝の様なもので本編であまり活躍できなかった人物が活躍を見せる場。
これも見なくても大丈夫。


「PSYCHO-PASS 3」全8話(各45分程度)
ここから主人公慎導灼、しかし群集劇の様にもなっている。


そして本作
「PSYCHO-PASS 3 FIRST INSPECTER」
前編、中編、後編の各45分構成
実質「PSYCHO-PASS 3」の9話〜11話。


●概要
上記の通り、全部見ようと思えば、かなりの時間を要する…。

ただ、最低でも
「PSYCHO-PASS」「PSYCHO-PASS 2」「PSYCHO-PASS 3」は見ないと物語を理解できない。

さて、本シリーズPSYCHO-PASSは
簡単に言ってしまえば近未来SFです。

映画で言えば「マイノリティ・レポート」の設定と似ていて、人間のあらゆる心理状態や、職業適切、性格傾向などを数値化することにより「魂の色相(サイコパス)」を測定することができる社会の話。

そのシステムの名はシビュラシステム。
これにより罪を犯す前から「犯罪係数」というものが計測され、逮捕・一定の数値をさらに越えれば即時殺害。

以上のことが当たり前の社会。
というお話。

実際作品中でもフィリップ・K・ディックの作品を引用していたので、ある程度参考にしたのかもしれません。

この作品原案の虚淵 玄さんはまどマギとかでも、シリーズ構成や脚本に関わっていて、どの作品もとても大胆で面白い設定を用意してくれます。

設定そのものがかなり完成されているのに、あえてその設定の盲点を作り出し、それに立ち向かう主人公を描くという点では、どの作品もかなり共通しています。

●感想
この作品、と言うより「PSYCHO-PASS 3」全ての感想。
「PSYCHO-PASS 2」から何らかの事件があり、そこから数年後のお話し。

「PSYCHO-PASS 3」を見て戸惑った方も多いと思いますが、その反応は正解です。

それまでの登場人物は何らかの事件で各々、それまでとは違う立場になっているところからスタートしますので。

「PSYCHO-PASS 3」〜本作を見ることによって、「PSYCHO-PASS 3」内での秘密や伏線はある程度回収してくれます。

しかし、かなり肝心の伏線を放置したままです。
正直続編がなかったらかなり残念です。
その伏線の1つに「何らかの事件」もあります。

また、もう一つ残念だったのが「PSYCHO-PASS 2」であれだけ言及した集団的サイコパスが一切活かされてないことです。

ただし良いところもかなりあります。
まず豪華声優陣です。
これほど豪華な作品も珍しい。

そしてファンサービス。それまで登場した人物の魅力を引き出してる。

特に個人的には霜月がとても良かった。
急に可愛くなった。笑

以上です。

●総評
まぁ長いし見るのにも体力使います。
とりあえず一番最初の作品を観てから判断するのもいいと思います。